ここ最近、なにかと話題の自衛隊婚活イベント。
様々な職種の方とお見合いするイベントはこれまでも数多く開催されており、それなりの成果も挙げているのですが、今ここにきて、自衛隊とのお見合い企画に多くの女性が殺到。人気を集めています。
そんな自衛隊員との婚活。ここではその実態と婚活事情についてみていきます。
身近に自衛隊員の方がいらっしゃれば、その特殊な環境や過酷さを耳にする機会があり、おおよそそのライフスタイルやプライベートについてイメージすることが出来ます。しかし、周りに自衛隊員がいない環境の方にとっては未知の世界。全国各地に自衛隊の駐屯地がありますが、地域によっては街中にあるところもあり、案外身近に感じている人もいらっしゃるかもしれませんが、周りをしっかりフェンスで囲われ、入口も頑丈な警備で守られたその内部をうかがい知ることは出来ません。
自衛隊は防衛省の管轄下にあり、国家機密の集中する部門。当たり前のように感じられる日本の安全と平和を、24時間365日守り続けています。常に国内外の動きに目を凝らし、万一の場合に備え、常に高い緊張感によって維持されなければならない事情から、自衛隊の具体的な活動や仕事内容、そして従事する自衛隊員の生活について知る機会がほとんど無かったのです。
そんな自衛隊という存在にスポットがあてられるようになったのは、近年頻発する大規模自然災害や国際化に伴う海外派遣のニュースといったところから。危険な場所で作業する自衛隊員の姿や炊き出しする姿は多くの人に“頼れる男たち”という印象を与えました。
時は“婚活時代”。結婚したくてもなかなか相手が見つからないという女性の心を捉えたということはもう言うまでもありません。
また婚活の意識は、今や個人のレベルから国家レベルにまで高まっています。止められない少子化と高齢化、更に男性の生涯未婚率(50才時点で結婚したことのない人の割合)がついに2割を突破したという数字はもはや無視できない所まで来ています。各市町村で開催される街コンブームもこういった深刻な事態を受け止めてのこと。必然的に出会いに乏しい自衛隊にもその目が向けられるようになったわけです。
一口に自衛隊と言っても、部隊は大きく「海上自衛隊」、「陸上自衛隊」、「航空自衛隊」の3部門に分かれており、その中で更に組織や階級が細分化されています。どこに所属しているか、その駐屯地に在籍しているかで職務内容も生活スタイルも異なり、一概にこうだと断言はしにくいのですが、やはり厳しい組織であることには変わりありませんから、恋愛も婚活事情にも色々と影響があることは否めません。勤務中は気軽に連絡を取ることも出来ませんし、不規則な勤務体制を取る部門もあれば、休日でも外出制限が出る場合も珍しくありません。例えば海上自衛隊の場合、一旦海に出ると半年近く帰ってこないこともよくあることなのです。自衛隊員とご縁があった方ならばその大変さはよくご存知でしょうが、実際寂しさに耐えられずに別れてしまったというケースもよくあることです。
自衛隊員にとって大切なのは健康的な肉体と安定した精神性。結婚によってこの二つがしっかり保たれるかどうかによっても仕事のモチベーションが随分変わるものです。単なる恋愛ごっこではかえって仕事に障りが出てしまいますから、自衛隊がどんなところなのか、日ごろどれだけ大変な思いをしているのかを十分理解しているお相手が求められています。
余暇やプライベートな時間が限られているため、なかなか出会いの機会に恵まれない自衛隊員ではありますが、その分、合コンやパーティーも盛んに行われるようになりました。
国家公務員という地位に魅力を感じるという女性も少なくありません。階級によって給与も待遇も大きく変わってきますが、少なくともリストラはありませんし、手当や社会保障、福利厚生の面でも大変充実しています。
総合的に見て、自衛隊員と恋愛するには何かと不都合が多いように感じられるかもしれませんが、逆に結婚するとなるとそれなりのメリットも多くなり、堅実な人生設計を考える人にとっては魅力的な職業と言えることは間違いありません。
留守がちという環境や転勤の多さに嘆く人もいらっしゃるのは事実ですが、初めから自衛隊員に対する尊敬の念やメリットデメリットを把握されている方であれば、その環境を一緒に楽しむことも出来ます。
自衛隊員との婚活は、各駐屯地、各部隊によって様々です。個人的に知り合うのは難しいものがありますので、こういったイベントを常にチェックし、積極的に自衛隊の情報を入手して興味のあるものがあれば参加されると面白いものです。
尚、ここでは自衛隊員との結婚をよりリアルに見つめて頂くため、更に項目を設けてそれぞれの現状について記載しました。自衛隊員が注目される理由やイメージと実際、結婚生活など、より理解を深めて頂くためにご活用下さい。