女性自衛隊について｜自衛隊婚活パーティー

自衛隊関連の話題やニュースで、「ワック」「ウェーブ」「ワッフ」と言った言葉を聞いたことがありませんか？
これは、元々米軍で使われていた略称で、各自衛隊の女性隊員を指しています。

このような略称は女性自衛官にのみ使われ、男性自衛隊には不思議と使われていません。

自衛官のほとんどは男性ですが、女性の自衛官は増えています。例えば、陸上自衛隊。防衛大学を除く一般募集の場合、女性自衛官の倍率は20〜50倍と言われています。陸上自衛隊は体力が必要になる職種ですので、男性はほとんど問題なく入隊出来るのですが、女性の入隊は高倍率で採用されるのはかなり厳しくなります。

平成24年度では、男性212,176人、女性12,350人の自衛官が働いていました。自衛官の男女比は、男性100人に対し女性は約6人になります。事務官は女性の割合が増え、男性16,190人　女性4,987人。男女比は、男性100人に対して女性は約30人。

訓練は、女性だからと言って甘く対応をしてもらえるわけはありません。男性と同じ重い物を持ち全く同じ訓練を行う事になりますから自衛官になりたいそれなりの覚悟を決めて入隊する必要があります。ただし、運動神経に自信がないと気負う必要はありません。入隊前は1度も出来なかった腹筋が教育期間の間に2分間で100回近くも出来るようになるそうです。

ちなみに、2013年度の一般曹候補生の募集は、陸上自衛隊の募集人員は約2,100人ですが、そのうち女性の募集は約80人です。海上自衛隊の募集人員は約1,000人中約40人。航空自衛隊の募集人員は約750人中約80人と予め決められています。

陸上自衛隊で見ると衛生科、補給科や会計科など後方支援職種への採用が多くなります。また女性には就くことの出来ない職種もあります。

現在、海上自衛隊は機雷掃海、潜水艦には女性は勤務出来ません。そして、航空自衛隊は戦闘機パイロットの職種に就くことも出来ません。陸上自衛隊の普通科には女性がいますが、「母性の保護」等の理由から女性の戦闘職種への制限あります。現在、女性自衛官に対しての「戦闘職種制限撤廃」が検討されていますので「数年もすると女性自衛官の就けない職種はなくなるのではないか」と言われています。

どこの職種に配属されるかは、教育期間中に本人の希望を取ります。しかし、「○○科に入りたい」と希望を出しても、適正検査もありますのでその希望が通るとは限りません。

ここ数年で、自衛隊では女性自衛官が活躍する状況が大変増えました。震災時には、女性の被災者の支援は男性には難しいため、避難所で女性自衛官が率先して行う事になります。もちろん海外にも派遣されます。特に、イスラム教徒の女性に対して身体検査を行う場合は女性自衛官でないと対応が出来ませんので、そういった意味でも必要な存在になっています。さらに航空隊の隊長に女性自衛官が抜擢されるなど、女性の活躍の場は増えています。

自衛隊員になると必ずついてまわるのが「寮生活」です。
教育期間も含めて、宿舎は女性自衛官専用のものになります。
基本的には棟が違うのですが、駐屯地によっては男性と女性が同じ舎になる所もあります。その場合、フロアがきちんと区画されていて、男性が女性フロアに入ることは出来ません。入った場合、男性は「自主退職」になる事もあるようです。

どの企業でも、働く女性にとって大きな悩みの一つになる「出産」。女性自衛隊員は、もちろん出産休暇や育児休暇を取得する事が出来ます。

出産を機に辞めていく自衛官もいますが、託児所を利用して育児と仕事の両立を頑張る自衛官もたくさんいます。自衛隊の託児所の受け入れは24時間体制で対応しています。

妊娠しますと陸海空の自衛官の制服は、妊婦用の制服が支給されます。例えば航空自衛隊で着る妊婦用制服は、サイドにリボンがあり、リボンでサイズの調節が出来るようになっています。